KBのリハマネブログ

リハビリテーションと医療職の管理業務を模索した日々の記録

できる社員(医療スタッフ)の報告の仕方【仕事の話】

社会人になって必要なスキルの一つとして「報連相」、つまり「報告」「連絡」「相談」の3つがあります。その中でも今回はできる社員(医療スタッフ)がしている「報告」の仕方を説明します。

 

 

報告とは

「ある任務を与えられた者が、その用務の状況や結果などを述べること。」

報告は主に部下から上司へ、コメディカルから医師へなど上位者へ行うものです。この報告がないと上位者は仕事の進行具合や現場の状況把握ができずに適切な指示を適切なタイミングで出すことが難しくなってしまいます。

そんな報告において、できる社員とできない社員では報告の仕方に何が違うのでしょうか?

 

できる社員がしている報告の仕方

1,「事実」と「自分の判断」を分ける

2,最初に「事実」から話す

3,必要に応じて「自分の判断」を述べる

4,最後に必要であればもう一度「事実」と「自分の判断」を話す 

 

この4つに注意して報告するとスムーズな報告となり、報告をもらった側も適切な指示を出しやすくなります。

その内容を医療現場の一例をもとに見ていきましょう。

 

報告を要する場面の一例

医療現場の一場面において

患者さんを部屋に送るために一緒に歩行していた際、その患者さんが躓いて転倒してしまった。その瞬間自分は患者から目を離してなかったが患者との距離が遠くて手を差し伸べることができなかった。すぐに近くのスタッフが駆けつけて患者さんの状態確認をした。その後はDrへの報告と診察の結果、特に問題はなく経過観察となった。

という場面を想像してください。

 

このような状況を上司に報告する場面は多くあります。

では「できる社員」と「できない社員」の報告方法についてみていきましょう。

できない社員(医療スタッフ)の報告の仕方

「○○病棟入院中のAさんを部屋に送るために一緒に歩行していて、私は患者さんから目を離してなかったのですが、患者さんとの距離が遠くて手を差し伸べることができずに躓いて転倒してしまいました。すぐに近くのスタッフが駆けつけてくれてAさんの状態確認をして痛み等の訴えもなかったので大丈夫そうでした。その後はDrへの報告と診察の結果、特に問題はなく経過観察となりました。」

 

この報告では「事実」と「自分の判断」が混在しています。そして、「事実」に「自分の判断」加えた「自分の意見」が報告の内容となっています。

できる社員(医療スタッフ)の報告の仕方

「○○病棟入院中のAさんを歩いて部屋に送る際、躓いて転倒してしまいました。すぐに近くのスタッフとAさんの状態確認をして痛み等の訴えはなかったです。その後Drへの報告と診察の結果、特に問題はなく経過観察となりました。」

上司から質問

「状況は分かった。とりあえず、Aさんが無事で良かった。歩行中のあなたの対応はどうだったかな?」

できる社員(医療スタッフ)

「Aさんから目を離してなかったですが、Aさんとの私の距離が少し離れすぎており、Aさんが躓いた際に手を差し伸べることができませんでした。」

 

上のような報告では「事実」と「自分の判断」が分けられており、上司も状況を把握しやすくその後の再発防止に向けた提案がしやすくなります。

基本的に上司は「事実」の確認が終わればあなたがとった判断についても聞いてくれます。あなたがとった「自分の判断」が正しかったかどうかを精査する必要があるからです。その際は「自分の判断」だけでなく「自分の意見」を述べ、それが正しかったのかどうかを上司に判断してもらい助言をもらうといいでしょう。

まとめ

できる社員(医療スタッフ)の報告の仕方について説明してきました。今回の一例は医療現場でしたが、ビジネス場面でも同様の報告方法が適応できます。

一番大切なのは

まず「事実」と「自分の判断」を分け、最初に「事実」から話すことです。

今回の記事を読んでいただいた皆さんの報告業務がスムーズにいくことを心から願っています。